ボール主体から人主体へ [ サッカーゲーム ]
YouTubeに上がっている、Wii版ウイニングイレブンのチュートリアル映像がすごい。
最初はもちろんショートパスから始まってドリブル、スペースへのパスなど基本の技が紹介されるが、1分10秒を過ぎた辺りからすごいことになってくる。
今までのウイニングイレブンでは、スペースに走り込むことは可能だったが、スペースを作る動きは出来なかった。言い換えれば、今までのウイニングイレブンがボールを動かすことが主体だったのに対して、Wii版ウイニングイレブンは、人が動くことが主体である。
当ブログでさんざん書いている、ボールを動かすにはまず人が動け、これがゲームの中で再現出来るようになったのだ。これはサッカーゲームの歴史上、大きな転換点、エポックメイキングな出来事だと言えるだろう。
実際どういう操作をしているのかがちょっとわからないのだが、第3の動きどころではない、第4、第5の動きまで(それ以上も)ほぼ同時に操作が可能なようで、2分20秒過ぎのコーナーキックでは、人が密集していることもあって慣れていない目には何が何だかわからないくらい同時多発的に操作が行われている。
選手の動かし方の多様性が増したということは、その多様性に付いて行かなくてはいけない守備側は難易度が増したということだ。もちろん相手との力関係によるが、うまい人とそうでない人との格差は当然広がる。
サッカーを始めたばかりの人が、次のプレーは予測出来ても次の次のプレー、さらにその次のプレー(当然選択肢は枝分かれしてどんどん増える)を予測することが出来ないように、このゲームでも複数の選手を動かして効果的なプレーをするのには熟練が必要だろう。それだけ奥が深くなったと言える。
不思議なのが、これがWii版で出て来たということで、ユーザーインタフェースの違いがこれだけの変化をもたらしたのか、ということだ。げに恐ろしきはWiiリモコン、なのか。