降格の危機 [ その他サッカー ]
ベルギーリーグ第33節、ゾルダーはリエーセに04で完敗。
16位のシャルルロワが引き分けたため、残留の可能性は残したものの厳しくなった。
最下位アントワープは12の惜敗。
また15位RAECはなんと09の惨敗。しかし負けはしたが、
他のクラブが勝点を伸ばせなかったために残留が決定した。
今節の04という結果、そしてエールディビジの合間のダイジェストから
試合内容を推測するしかない私たちに救いの手、
貴重な観戦記がスポナビに掲載されている。
前半は両者のラインの位置が高く、また非常にコンパクトな時間帯が長く、とても17位のチームと破産寸前の
チームの戦いには見えなかった。後半、ゾルダーが死に物狂いの戦い方をしたことで泥臭いサッカーになったが、
両チームは最後の最後まで全力を尽くしたプレーをして、まさに「一球入魂」というにふさわしい戦いを見せた。
最終節、残留のためにゾルダーは勝たねばならない。
シャルルロワは引き分けでも残留が決定、しかも相手は残留を決めたRAEC。
シャルルロワを苦しめるような援護役は到底期待できない。
対してゾルダーの相手はゲンク。かなり難しい状況と言えるだろう。
ただ私は、もし自分の応援するクラブが降格の危機にさらされても
全力を尽くしてプレーしてくれれば次のシーズンから二部暮らしになっても良いと思っている
(もちろん、尻に火がついてから最後だけ必死になったって、そんなのダメだ)。
残留が選手にとって、クラブにとって最良であるのは言うまでもない。
だがいつかは訪れるであろう降格の危機に、力を振り絞って戦う選手たちを
力を振り絞って応援したい。
降格は旅の終わりではない。あらたな旅の始まりなのだ。
順位 勝点 得失点差
16 シャルルロワ 30 13
17 ゾルダー 28 –31
18 アントワープ 27 –34
民放実況 [ その他サッカー ]
少し前に観たサッカー中継(民放のBSデジタルCH)で、
神戸の土屋は、高校では書道部でサッカーは大学から始めた異色の選手と紹介していた。
すげー、大学から始めて代表候補にまでなれるもんなのか、と感心したものだった。
ただやっぱりボール扱いは苦手だからDFなのかな、でもDFこそ経験が必要だしな、なんて
色々考えをめぐらせながらwebで検索していたら、大学から始めたなんて大嘘だった。
小2から中3まで三菱養和でプレーってバリバリじゃないですか。
サッカーを離れていたのは高校の時だけだ。
大学”から始めた”というのが私の聞き間違いとしても、
小中時代にプレー経験ありとは言っていなかったのは確かだ。
これは意図的なものなのか、それとも調査不足なのか。
いずれにしろ私の中で民放実況の評価がまた下がったのは間違いない。
選手への暴力 [ その他サッカー ]
ミランがセリエA優勝を決めた第32節ミラン対ローマの試合は、ひどい試合だった。
何が。サポーターの妨害が、である。
爆竹の破片(?)に当たって何度も選手が倒れ、試合が中断する。
ワールドカップ90年イタリア大会南米予選での、ロハス事件を思い起こさせるようなシーンの連続。
(自作自演ではないところが大きな違いだが)
まともにサッカーが出来る環境ではない。
イタリアの観客たちはいったい何を考えているのだろう。
自らの手でカルチョを穢しているのに。
そして、いつ処分が下されるかと待っていても何の音沙汰もないアヤックスサポーターによる暴行事件。
この事件を知った時、私は最低でも勝点剥奪は免れないだろうと思った。
犯人が特定できない状況である以上、クラブを対象にしない限り罰を与えられないからである。
そういった行動は、どんな形であれクラブのためにはならないということを知らしめなければならない。
罪に問わないということは、暗黒時代への回帰を望んでいるのかオランダは。
スタジアム内外での選手への暴力。
根絶しなければサッカーに未来はない。
ゾルダー残留へ残り2節 [ その他サッカー ]
ベルギーリーグ第32節。
シャルルロワ 10 ムスクロン
アントワープ 11 ゲント
ゾルダー 20 RAEC
ゾルダーは20で快勝。アントワープが引き分けたため、順位を17位に上げた。
まずは一歩前進といったところか。
16位シャルルロワ、最下位アントワープとはそれぞれ勝点1ずつの差。激戦だ。
今後の対戦カードを見てみると、
シャルルロワ リエージュ(3,A) RAEC(15,H)
ゾルダー リエーセ(11,A) ゲンク(5,H)
アントワープ STVV(13,H) ベベレン(12,A)
※リエージュ(A,3)とは、3位のリエージュとアウェイで対戦
ここで鍵になるのは、上位チームのモチベーションと
シャルルロワが最終節で対戦するRAECか。
CLへは優勝チームが予備予選3回戦から、2位が予備予選2回戦からの出場。
UEFA杯へは3位と、カップ戦優勝チーム。
次節シャルルロワが対戦するリエージュは、3位以内はほぼ確定、2位の可能性も残している。
CLへの道を自ら断つとは思えない。シャルルロワ戦でのモチベーションは高いだろう。
RAECは次節で負けを喫すると、残留争いに巻き込まれる可能性がある
(ちなみに相手は2位ブルージュ)。
そうなると最終節シャルルロワ対RAECが熾烈な戦いになるかも。
対戦相手的に最も有利なのがアントワープ。
残留を既に決めている13位以上、中位との対戦が続く。
ゾルダーも残留や欧州杯と無関係なクラブとの対戦を残しているが、最終節ゲンクとの対戦はつらい。
モチベーションが万全でないとは言え、実力的にはやはり開きがある。
同じスタジアムを使用しているクラブのよしみで、、、なんてダメだろうなやっぱり。
ゾルダーにも残留の可能性は充分にある。
とにかく、勝つしかない。
そして鈴木はその原動力になれる。
がんばれ、鈴木。
誰もがあきらめる、そんな瞬間でもボールに食らいつくあのがむしゃらさを見せてくれ。
ピラミッド [ その他サッカー ]
籍を置いているチームの今シーズン初(!)練習に参加。
シュートおよびセットプレイ練習、ミニゲームを行った。
なんじゃそりゃ、シュート練習ばっかやってる代表を批判できねぇな(笑
冗談はさて置き、結構前の話になってしまうが、
チームが所属する、東京都社会人リーグ四部およびエントリーリーグの総会に
代理で出席した時のこと。
開催場所は文京区区民センター。
事前に文京区のHPを見てそのキャパを調べてみると、300〜400人収容の会議室であった。
さて当日、2、300人程度の出席者を予想して行ったら、とんでもない人数である。
さながら予備校の人気講師の授業みたいな様相を呈している。
細長い会議卓に3人ずつ座り、それが横に4つ並び、さらにそれが縦に10列以上ある。
1チームから代表者1人が出席することになっているから、
少なく見積もっても1200チーム所属している計算になる
(あとで確認したら1400チームだとのこと)。
人が多過ぎて熱気がムンムンしている。
そりゃそうだ。キャパの3倍の人数を収容しているんだから。
それにしても東京都社会人リーグ4部だけ(エントリーリーグは20チーム程度)で、1400とは。
その数を目の当たりにして、自分も”日本サッカー界”を構成する
JFA登録選手83万5千人の一人なんだと実感した感慨深い一日だった。
結果と内容−この多くの場合対立する2つのもの [ その他サッカー ]
サポティスタからリンクが張られていた4/26の練習後のジーコ会見から抜粋。
その(試合)前の10日間を見たうえの批判なら私も受けるが、試合だけを見ていろいろ言うのは、
自分の誇りをかけて絶対に許せない
また不思議なことを言うな、この人は。
監督に対する評価を試合だけで下さずに、練習も加味しろなどと言う人を初めて見た。
しかも、勝ちはしたが内容の乏しい試合の後は、「勝ってるから良いだろ」とのたまってるわけで。
こういうのを二枚舌と言う。
サッカーの監督は、結果が伴わなければ内容、内容が伴わなければ結果で評価される職業だろう。
もちろん両方兼ね備えているのが理想。
(練習内容は言うまでもなく評価の対象外である。何のための練習かを考えてみれば自明だ)
個人的には、結果よりも内容の方が重要だと思っている。
ここで言う内容とは、”サッカーの質”もあるが、私の中では”プレー姿勢”の比重が高い。
それは前に記したように、観る者の心を動かすのは、勝敗や技術を超えた無形のもの
ひたむきさや一生懸命さ、真摯さであるからだ。
また長い目で見て、スポーツを文化と捉えたり、あるいは後続の世代に与える影響を考えた時、
その時々の結果を追求するよりも、内容を追求した方が伝わるものが大きく、後々まで残るはずだ。
プロ(の選手)ならば結果が重要だと言われる。
ハンガリー戦中継の際、ラモスも同様の主旨のことを述べていた。
だがそれは違うと思う。
もちろんプレーヤーが一生懸命になるのは、勝つためだ。
ゆえに結果が最も重要かと言えば、そうではない。
私達は結果ではなく、過程を観にスタジアムへ足を運び、お金を払っている。
プロだからこそ、結果よりも内容(過程)が大事なのだ。
ゾルダー、Linkin、ハイライト [ その他サッカー ]
ベルギーリーグ第31節、ヒュースデンゾルダーは3位のリエージュと対戦。
14で敗退。
残留を争うアントワープとシャルルロワもそろって負けたため、順位、勝点ともに動かず。
鈴木は前節の得点を受けて先発フル出場となったが、得点に絡むことは出来なかった。
日本で鈴木の雄姿を観ることが出来る唯一の手段は、
スカパーで放送するエールディビジのハーフタイム中にやるハイライトだけ。
しかも1週間遅れのため、先週のゴールシーンを昨日ようやく観ることが叶った。
いいゴールです。
いわゆるビューティフルゴールではないけれど、鈴木の気迫が伝わってくる、
そんなゴールです。
このハイライトのBGMに使われているのが、Linkin Parkの「Breaking The Habit」。
私が今ハマっている、Alternative Mixture Rock(と言うらしい)バンドの
「METEORA」というアルバムの中の1曲。
実はアルバムを買って聴くまで気に留めていなかったのだが、
日本で中継もされない、観客も少ないベルギーリーグの下位チームで
(しかもいっつも画面が暗い。なぜだ)
ただただ無心にサッカーをする鈴木の姿とこの曲は、非常に合っている、と思う。
シングルでは出ておらず、メジャーとは言い難いLinkin Parkの(しかも彼らとしては異色の)この曲を
いわば鈴木のテーマ曲として選んだ人もまた、
流浪のプレイヤー鈴木のことが好きなんじゃないかと思ってしまうのは、
ひいき目に過ぎるだろうか。
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地上波で中継されてしまったあのシーン [ その他サッカー ]
ハンガリー戦の試合終了のホイッスルが鳴り、敵将マテウスと互いの健闘を讃えあった後、
玉田がハンガリー代表選手と交換したユニフォームをその手から奪い取り、
「お前はこのユニフォームを着てろ」とばかりに主審に投げ付けるジーコ。
自分自身が怒っていることによって更に怒りが増幅されたのか、次第に激高していく。
なんつーか、大人気ないよねこのおじさん。
ああいう、審判に敗戦の不満をぶつける行為が正しいかと問われれば、
自身を持って間違っていると答えられる。
いくらジャッジに不満があるとは言え、ボールにつばを吐いたり、
主審にユニフォームを投げ付けたりする観る者に不快感を与える行為が軽々しく行われるようになれば、
スポーツの持つ、観る者に勇気や感動を与える力が薄まるのは自明の理だからだ。
テレビであのシーンを目撃した未来のプロサッカー選手が、
あのジーコもやってるんだからと主審を口汚く罵ったり、暴行を働いたりすることに
何の抵抗も感じなくなる。
想像するだに恐ろしいことだ。