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変わらないってすごい [ FC東京 ]

天皇杯2回戦 東京対駒澤大学は2-0で勝利。
まずは順当勝ち。

最初に書いておきたいのが、この時期にJ1勢を出場させる必要はないということだ。
第88回まででは、J1勢の登場は11月(4回戦)だった。
それが今では9月(2回戦)。

アマチュアのチームがJリーグ、それもJ1と当たるプレミアム的価値が下がるし、
何より8月の真夏の過密日程から間もない時期にわざわざ天皇杯の日程を入れるのは賛成できない。
アマチュアのある特定のチームががJリーグと当たることよりも、
日本最高峰のプロリーグのレベルを下げないことの方が優先されるべきだと私は思う。


試合はほぼBチームの東京が後半に2点取って勝利を収めたが、
内容的にはいつもとあまり変わらなかった。
これって結構凄いかも。

スタメンクラスは椋原、森重、松下、大竹、平山くらい。
ポジションも入れ替わってたりするし、それでいつもとあまり変わらないサッカーというのは
(サッカー自体の是非はともかく)浸透しているということだ。
欲を言えばもうちょっと若さを感じられるプレーがあると良かったが。

駒澤大学の様子を観ていて思ったのは、パススピードが速いこと。しかもそれをちゃんと止めてる。
日本サッカー界は全体的にパススピードが遅く、東京はその中でもさらに遅い部類なので、
その違いは新鮮だった。
地味だけどそれが駒沢大の武器のひとつなんだろう。

まあ何はともあれ勝って3回戦進出。
その3回戦於正田スタジアムは祝日とは言えなんで月曜日開催なんだ?。

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キーワード分析 [ 日本代表 ]

ザッケローニ就任会見ほか、彼自身の口から出た(と報道されている)キーワード。

・攻守バランスの取れたチーム
・コンパクト
・ウイングを置いた3トップを採用
・相手によって、試合の流れによっても、(システムを)上手に変えないといけない

それから、(サッカー業界の)知人のザッケローニを評した言葉から引用。

・窮地に立たされたチームの火消し役として呼ばれることが多い
・悪いチーム状況の中、格上の相手に泥試合を演じて勝ち点をもぎ取る
・最前線と最終ラインは、個の強さを前面に出すスタイル
・中盤にはガットゥーゾのような汗かき役4枚が並んだりする

チームの建て直しがうまいという意味では、前任者である岡田監督と似ている。
上記には出てきていないが、おそらくモチベーターとしての能力が高いのだろう。

スタイル的にはザッケローニの方が攻撃的。
本人は”バランス”の取れたチームを標榜しているが、
もし3-4-3を採用するのなら、このシステムそのものが既に攻撃的だ。

”コンパクト”については、現代サッカーならコンパクトにしないサッカーなんてないので当たり前だが、
どのようにコンパクトにするかは見所だ。
DFラインを上げるのか、それともFWのDF開始位置を下げるのか。

南アフリカW杯では、日本もそうだったが全体的に守備ブロックを下げるやり方が多かった。
ほとんどの国がそうだったと言って過言ではない。
ザッケローニも、おそらくやや下げ気味にするのではないかと予想するが、どうだろうか。

そして”ウイングを置いた3トップ”という言葉からは、攻撃面では個の力を重視しているのが窺える。
サイドの突破力、クロスの精度、そしてセンターFWの強さ。
この辺りはあまり人材が豊富でないので、どういう選考をするのか。
東京サポとしてはセンターFW候補の選択肢としては平山もありだと思うが、彼はヘディングが下手だ。
これは致命的である。

知人による、”中盤にはガットゥーゾのような汗かき役4枚が並んだりする”という紹介からは
日本のストロングポイントであるテクニカルな中盤とはギャップがある。
とは言え、日本の充実したMF陣を見れば、使いたくなると思うのだが。

1つのシステムにこだわらず、相手や試合の流れによって柔軟な対応をするというのは
ファルカン以降(ジーコを除く)、歴代の日本代表監督が(意識的、無意識的に)
目指してきた日本的スタイルの構築という意味では、やや外れる印象だ。

ある特定のスタイル(これも広義のものと、狭義のもの両方含む)を定着させるのではなく、
目の前の一戦一戦に最適な戦い方を選び、最良の結果を追求する。
こういった意図が”バランス”という言葉にも現れている気がする。
私個人の考えでは、そういうやり方の監督は、代表監督としてはあまり望ましくないと思う。

以上は前掲のコメント、紹介から私が勝手に推測した内容である。
実際には観てみないとわからないが、果たしてどうだろうか。

正直微妙 [ 日本代表 ]

日本代表の監督がザッケローニに決まった。
正直微妙である。

と言うのも、実績はそこそこある監督だから全く期待出来ないことはないと思うが
(日本協会は実績の全くないど素人を代表監督として連れて来たことが割と最近あったからなあ)、
果たして彼のやり方が日本に合うのか、日本の将来を見据えた上で
彼のサッカーが日本に適していると言えるのか、わからないからである。

スクデットを獲得したACミランを指揮していた頃の記憶を掘り起こしてみると
まずビアホフ、そして、どちらかというと
戦術家というよりはモチベーターという印象である。

間違っているかも知れないが、私の第一印象としてはこんな感じだ。
明日の就任会見を待ちたい。

自分がやりたいだけなんじゃないの [ 日本代表 ]

原委員長が監督代行=交渉難航で時間切れ

おいおい。
って突っ込み入れたくなるニュースだ。

あなた監督を選ぶ人でしょ。
自分でやってどうすんの。
日本人コーチをスタッフに入れることが条件なら、
その候補(内定者?)を代行に就任させるのが一番筋が良いんじゃないの。

それから、監督自身の手腕というか、スタイルの問題もある。
原監督が好きなのはバルセロナやイルレタ時代のデポルティーボ。
バルセロナは言うに及ばないパスサッカー、デポルティーボは素早くパスをつなぎ、
サイドチェンジ、ピッチを大きく使ったサイド攻撃を多用する。

だが、実際に東京で最も輝いた戦術は、前線からハイプレッシャーをかけ、
高い位置でボールを奪取、ショートカウンターで一気にシュートに持ち込む形。
まずパスサッカーではない。
サイド攻撃には通ずるものがあるが、似ているとは言い難い。

別に原技術委員長のことを嫌いではないが、
筋が通ってないから、自分がやりたいだけなんじゃないの、
と勘繰ってしまう。

もう出来もしないパスサッカーなんてやめよう [ FC東京 ]

J1第20節東京対広島於味の素スタジアムは0-2で敗戦。
ひどい試合だった。

開始10数分で”こりゃ勝てんわ”と思ったのは私だけではあるまい。
と言うよりも東京サポの大半がそう思ったのではないだろうか。
それほど同じ志向性を持ったチームにも関わらず、彼我のレベルに差があった。

でも、サッカーというのはわからない、そんな東京が勝ってしまうのだから。
なんていう書き出しをブログに書ければいいな、とグダグダな試合を観ながら思っていた。
しかしその期待も空しく、0-2で完敗。降格争いが主戦場となってきた。

この試合後はっきり思ったが、もうポゼッションを目指すのはやめた方がいい。
城福監督が就任して2年半、多少の紆余曲折はあったものの、
基本的にはポゼッションサッカーを目指して来たことは周知の通り。

それを目指すために選手も相当入れ替えてきた。
テクニックに優れ、パスの出せる選手を多く獲得し、
それにそぐわない選手は結構容赦なく放出してきた。

それで出来るようになった事と言えば、DFラインとボランチでボールを回すことだけ。
”自慢”のパスワークが生きるのは、中盤でプレッシャーをかけて来ず、
かつブロックを下げて守らない中途半端な相手だけ(例えば第14節の湘南のような)。

中盤でプレッシャーをかけられたら、あるいはブロックを下げて守られたら
通用しないポゼッションサッカーなんてやる意味ない。

今の形に固まったのは約1年前だと思うが、それから全くと言っていい程進歩がない。
最大の問題はここだと思う。

少しずつでも内容に進歩が見られるなら応援することにいささかの惑いもない。
だが、私が何年も前から書いている、スペースを意識しろだとか、味方の動きをよく見ろとか
変化をつけろだとか、もっと思い切りよく動けとか、縦のポジショニングチェンジを使えとか
パスで相手DFを崩すのに必要なことがひとつも出来るようになっていないってどういうことだ。

例えば、東京は相手陣地深い位置にサイドチェンジして即クロス、
あるいはシュートにつながるような展開がない。
広島戦では1回だけあったが、これは珍しい。
対して広島は数回あった。佐藤の得点はその内のひとつから生まれている。

つまり東京はサイドでボールをキープして、相手を寄せたところで逆サイドに展開、
というプレーが出来ないのだ。
たまにあるサイドチェンジも、攻撃として有効なものにまるでなっていない。
仮にもポゼッションを標榜するチームがそれくらいのことが出来ないってあるだろうか。
まだ取り組み始めたばかりならまだしも、2年半経つのである。

我々が現実に見せられるのは相手守備ブロックの周りをぐるぐるぐるぐるボールを回す姿ばかり。
そしてたまに単独突破を仕掛けてボールを取られる姿である。

そうそう、この試合、広島がフェアにボールを奪取する場面が非常に多かったと思うが、
あれは東京の選手がミエミエの単独突破を図っているからだ。

東京と広島のサッカーには大きな差があり、完敗を喫したわけだが、
広島のサッカー自体はそれほど凄いというわけではない。
そんな広島との間に厳然としたレベル差があるという事実に私はかなりショックを受けた。

私はもう飽きた。
ただただボールを保持するだけの消極的ポゼッションはもう観たくない。
U17日本代表で観たサッカーのイメージが強すぎて城福監督に期待していたが、さすがにもうダメだ。
もう出来もしないパスサッカーなんてやめよう。

一朝一夕にならず [ FC東京 ]

お盆休み明け、鹿島へ行ったおみやげを同僚にあげた。
鹿島神宮で買ったまんじゅうである。
あげた同僚は最近一緒に仕事をするようになった、これまであまり接触のなかった人だ。

お盆休み前に歓迎会のようなものをやってもらった時に
私はサッカー観戦が趣味であることは話しており、
その週末8月8日には味の素スタジアムに行くと言ってあった。

彼はサッカーならさいたま在住なので浦和を応援していると言っていた。
ただ、彼はどちらかと言うと野球ファンであり、どの程度の浦和ファンなのかはわからない。

お土産を渡す際、
「カシマスタジアムへサッカー観に行ったついでに鹿島神宮へお参りしましてね」
と言うと、彼は
「あー鹿島かぁ」
という反応だった。
言外に”この人鹿島サポだったか”と言っているのである。
ちょっと待て、先々週は味スタに行くと言っただろう。

単にカシマに行ったという情報だけならそういう早合点もわかる。
が、私は東京在住で味スタに行くと言っているのである。
それでFC東京という名前が全く出て来ないところに、FC東京のマイナーさを感じる。

今回のようなケース以外にも、単純に東京サポだと言うと
大抵「へー」と半分驚き、半分呆れが入った反応をされる。
物好きだねと。
やっぱりマイナーなんだなと思わされるのである。

ナビスコ杯2度優勝くらいじゃ一般的にはまだまだということだ。
先は長い、と思うと同時に、歴史を作っている途上に立ち会っていると思えば、ちょっと誇らしい。

ま、ゆっくり行こうよ。
上にはいら立ちのようなものを書いたけど、個人的にはそんなに焦ることもないと思う。

拾いもん [ FC東京 ]

J1第18節東京対鹿島於カシマスタジアムは1-1で引き分け。
拾いもんの勝点1。

東京は守備が全然ダメだった。
中盤でプレッシャーが全くかけられず。

特にボランチの位置で攻撃を組み立てる小笠原に自由にボールを持たせてるので
その後の守備も後手後手に回らざるを得ない。
しかも低い位置にとどまらず、バイタルエリアまで侵入されることも何度かあった。

これは東京で言えば梶山が自由にプレーしているのと同じことなので
行き着く先は東京サポなら想像しやすいだろう。
最近で言うと湘南戦のような結果になる。

そうならなかったのはDF、主にCBの個人能力の差、
それとマルキーニョスがいなかったことだろう。

後半は鹿島も運動量が落ちたことで少し盛り返したが、
依然守備はゆるいし、攻撃もいつも通り得点のにおいがしない。
今野の得点はそこまでの流れも含めて素晴らしかったが、
全体としてみると、非常に唐突に入った感が強いものだった。

この試合は負け試合だった。
鹿島からすれば勝ち逃げしなくてはならない試合だった。
にも関わらず引き分けに持ち込めたのは
東京にとってはかなりラッキーだったと言えるだろう。

必然の移籍 [ FC東京 ]

FC東京が前田を獲得 赤嶺は仙台に移籍

発表そのものにはびっくりしたけど、赤嶺の移籍自体にはまあそうかな、という感じだ。
なんと言っても、大黒とタイプがまるかぶりだからである。

大黒獲得のきっかけとしては、J1レベルの能力の、結果も出しているFWがJ2にいる、
というようなものだったろう。
勝手な推測ではあるが、結果を出せれば儲けもの的な感じだったのではないだろうか。
だからリスクの少ない期限付き移籍での獲得なわけだ。

ゴール前で勝負するというタイプが似ている赤嶺との兼ね合いが懸念されるものの
この獲得をきっかけに攻撃が活性化すればいいという判断もあったかと思う。
そして実際獲ってみればこれが大当たりだった。

タイプが同一で、しかもより決定力があり、よりパスがうまく、
よりヘディングでの競り合いが強く、より守備で頑張ることが出来る。
そんな選手と共存させることは、赤嶺本人にとっても、チームにとっても得策でない。
だから赤嶺移籍は必然だと言える。

前田の獲得は、赤嶺とタイプの異なるFW獲得によって層の厚み拡大を狙ったものだろう。
FWのレギュラークラスは大黒、平山、リカルジーニョ。
控えに鈴木達也、重松、前田という感じか。

なかなか多様性があっておもしろい布陣だと思う。
あとはOMFがもっともっと活性化するといいんだけどな。



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